“和をもって貴しとなす”とは? / NEO JAPANESQUE
子供の頃から、ほとんど『和』の概念に触れることなく育った私でしたが、大人になるにつれ、日本の文化に感じ入ることが増えてきました。
日本の礼儀、美徳、道徳観など、“日本のモラルの高さは、世界的にも稀有”であり、震災の後、世界中の人から称賛されることとなりました。
着物や和食、工芸などの日本の伝統文化は、非常に繊細で崇高な美的感覚であり、これもまた世界から高い評価を受けています。
これらの高いモラルとセンスを持つ日本人に、世界でもっと活躍してほしい。日本人が、普段、気にすることのない日本の良さを、世界にもっと知ってほしいという気持ちから、この曲が生まれました。
サビに挿入させて頂いた、聖徳太子の有名な言葉「和を以て貴しと為す」は《自分を殺して空気をよみ、ただ周りに合わせ協調せよ》という意味に取られがちですが、それは誤解だそうです。
「和」という言葉には、《自我をしっかりと持ってごまかさず、全ての人ときちんと話し合い、歩み寄り理解しあうことによって、争いを避けることが何より大切である》という意味が含まれているそうです。
日本のモラリズムの背景には、聖徳太子により1400年前に制定された十七条憲法第一条に記されたこの言葉が、日本人の心に脈々と受け継がれているという歴史があるのですね。
制作MEMO
シンセのエレクトロな音をベースに、琴、尺八、和太鼓などの和楽器を組み合わせて、アレンジで遊んでいます。ユニークなコードパターンのループを使って現代感を意識しました。また、日本民謡の歌い方も参考にしました。
「NEO JAPANESQUE」
Time flies like an arrow.. Time flies like an arrow.. Time flies like an arrow
<光陰矢のごとし>
鮮やかに都を染めし
遠ざかる時代を憂う
「色はにほへと ちりぬるを わが世たれぞ 常ならむ」
<美しく芳しい花も散ってしまう。この世のものはすべて消えさる>
けれど今も 受け継がれてる いにしえの 雅の美学
この感覚 ネオ・ジャパネスク
時を超え 世界に咲き誇る
そのこころは いとあはれなり
和をもって貴しとなす
夢現 在りしものは
惑わしの カオスなのかな
「有為のおく山 けう超えて 浅き夢見し 酔ひもせす」
<さまざまな困難を乗り越えた今日、
浅はかな夢を見たり酔いしれたりすることもなくなった>
どんなときも 心静めて 凛として 馳せるモラリズム
この感覚 ネオ・ジャパネスク
時を超え 世界に咲き誇る
そのこころは いとあはれなり
和をもって貴しとなす
移りゆく 時の中で 忘れまい その美しさ
この感覚 ネオ・ジャパネスク
時を超え 世界に咲き誇る
そのこころは いとあはれなり
和をもって貴しとなす
(繰り返し)
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